今週のお題「外のことがわからない」
外の事と言うと様々な事が考えられます。単純に「家の外」を想像するときもあれば、「業界の外」「家の外のルール」などなど。今回は私自身の家庭環境について触れていこうと思います。
大学までは外の事がわからない
私の家族と言うよりは、親に至っては極度の粘着気質でした。子供から見ても心配をしすぎている部分は多くて、何をするにも監視監視監視です。携帯電話を持たせたら、GPSで監視するというぐらいのレベルを大学生時代まで続けていました。友人と遊んでいればどこでだれとどのように…。確かにこの時に親とコミュニケーションが取れていなかったのかもしれません。
しかし、学生からすれば家はすべてであり環境です。友達と遊んでいるときに不可解な顔をされることは多くありました。そしてこれは間違えているんだな。親はこういう人達だけではないんだなと思う部分はありましたが、自由を手に入れるまでは何も考えることなくこれが全てだったのです（ちなみに社会人以降も家を出るまで続きます）
働かないと外の事がわからない
転機となるのは自由を手に入れる第一歩であるアルバイト生活。今思えば重要であり無駄な時間だったのは実感ができます。アルバイトで得られる経験と言うのは誰でもできる作業工程でしかなく、この大学4年間をもっと人生経験的に使うことができていたらと思う部分はあります。しかし私はそれ以上の「自由」を手に入れることができました。
給料を手に入れてどのように遊ぶのか。当時どうやってやりくりをするのかも考えながら、効率的に友人を増やしたり、それこそモテる方法を探す時期もありました。サークルもやっていましたが、飲みに行くにもすべてにおいてお金が必要。優先順位を学ぶ時期ではありました。
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自由はある程度の制約がなければ手に入らないのだと思います。この制約は給料であったという最もしょうもない時期ではあったのです。経験をマネタイズする2016年以降のネット業界ですが、この時期に私は一般人化が進んだのだと思います。ただ、大半の人がこの時間の使い方に共感するのではないでしょうか。大学生ならアルバイトでお金を作って友人と遊ぶ。これが一般人として普通なのです。
独り暮らしをしないと外の事がわからない
さて仕事をするようになり各地を転々とする私は、独り暮らしを始めます。今まで家族で使っていた大きな冷蔵庫の中には大体食材があり、粉ものを使って簡単にお菓子作りもできました。当然オーブンなどの設備も整っているため、バレンタインなどには好きな人にチョコレートをあげるために頑張ったのはいい思い出です。しかし独り暮らしではそうはいきません。
家を出ないとキッチン設備の大切さは実感する機会はありません。さらに誰かと暮らさない限り、自分一人の時間で世界が回っていきます。深夜に配信を見ていたとしても、次の日起きれなかったとしても、自分の責任であり誰かに怒られることはありません。責任は重要ではありますが、自分一人で生活するのはだらける原因にもなりました。
この業界にいる限りは外の事がわからない
社会人になり、ある程度の地位を手に入れた私は業界経験者として扱われることが多くなり、いわゆるキャリア志向が強くなります。しかしだからこそ「業界を知らない人」に対して毛嫌いする傾向が強くなりました。知らないのであれば口を出すなと。その考え方ではこの業界はうまくいかないと。あなたは新しい風を吹かせるだけの力がないのであればさっさといなくなってくれと…。私は「淀み」として扱われることになります。しかし私を賛同する人はほぼすべてであり、教育を施せばうまく扱うことすらできるようになっていたのです。
会社の経営は安定していました。しかしさらに伸ばすには何かしらのきっかけが必要です。そしてそれにはリスクを伴う。挑戦をし続ける私の上司に対して現場は混乱。私にとって最大の上司であった人が経営層から首を切られる姿を見て絶望します。
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ほかの業界であれば、現場を混乱させた責任は凄まじいのは分かるのですが、それこそ私の上司は副社長レベルです。その程度の経営層になれば現場とほぼ分離をしている状態ですからほかの業界であれば「わかってないのに話す変な人」で終わるのです。しかし私の上司は叩き上げでした。だからこそすべてがわかったうえで負荷をかけ続けたという知っている責任を取らされたのです。
あなたの事がわからない
最愛の上司を失った私は現場とのかかわりもさらに断たれます。隔離することにより影響力を殺すという新たな上司の職場いじめに近いものは目にみはるものがありました。そして今まで働いていた人の概ねが辞めていき、30%近くを派遣社員に移行。当然コストがかかり続ける現状に体力的に持たない。結果業務を縮小する運びとなります。
新たな上司は業界経験者ではありませんでした。そして紙志向であり、新たな挑戦をしたくない人だったのです。ある意味の公務員とかそういう感覚を想像してもらえば結構です。私は思うのです。あなたの事がわからない…。
最後に
今回はストーリ分離をせずにあえてまとめて書きました。対人関係などで「わかろうとしたのか？」という意見は当然出てくるとは思いますが、それなりに頑張ってきたと思います。なぜなら私はそれを新入社員に教える立場でもあり、円滑にマネジメントする場まで上り詰めていたからです。しかし人の感情は非常に厄介です。親を嫌いになってしまえば、これ以上嫌いにならないために（リスクを取らないために）感情を殺して客として扱ってしまいます。そして上司に関しても同様です。
仕事漬けは良いことではありません。すべてそのキャリアに乗せて、その業界らしい答えを出し続けてしまうのです。もしかしたら客として扱うことをせずとも、相手とコミュニケーションをとる方法があったのかもしれません。全く物事を知らない上司に対して何かしらを差し伸べるものがあったのかもしれません。しかし業界経験が長くなるとそれもそうはいかない。仕事漬けは良いことありません。
経験のためにリソース（お金や時間）を使え
最近好きな言葉です。毎日同じご飯を食べていたら「経験なく、美味しい食事を知らず」に育ちます。食べた後に無理だと思うことは良いと思います。経験上の判断をしているのですから…。でも食わず嫌いは絶対ダメですし、親が好き嫌いをしていたら子供は絶対に食べません。食べる機会を殺す立場になる自覚は持ってほしいのです。
海外の旅動画を見てしまう人が多いのは、その経験をしたことがなく憧れだからです。憧れる生活になるのは難しいですしそこを目指すのは間違えているとは思いますが、誰もが経験したことのないことを一つ一つでいいので積み重ねていくことがこれからの世代は重要です。知識は無限にネット・AI・ライブラリが出してくれます。しかしそれを使う知恵がプログラムにはないのです。知恵は経験とひらめきによって出てきます。
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今回のお題の締めになりますが、外の事がわからないのは誰でもわからないのが普通です。だって他人であり、興味のない存在であり、経験をしたことがないからです。もしもこのブログを読んで共感いただいた方がいらっしゃれば、明日からでも結構なので経験したことがないことにお金や時間を使ってみてください。
「私は人間関係で苦手なことがある」と言う人は、やったことのないコミュニケーションをしてみればいいのです。やり方は分かっているけど…。と言う人なら、やってみるっていう経験はしてみてください。ダメならあきらめればいいのです。やらない事が一番の悪です。
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海外旅行に行きたいなら行ってみればいい。その経験がたぶん世界観や人生観を変えてくれます。外に出まわれとは言いませんが、前回のサーズの時に海外にいた友人はそれがきっかけで今ではカンボジアで病院を作っています。この今しかできない経験は、きっと私たちの人生を変えてくれるでしょう。経験にお金と時間を使ってみてはいかがでしょうか？
締めが長いって…？申し訳ございません。
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