まだまだあったGoToイート“ほとんどタダ”のポイント活用!! - 「無限くら寿司」だけじゃない!
コロナ禍で打撃を受けた飲食業界の支援策「Go To イート」のポイント付与事業をめぐり、大手すしチェーン「くら寿司」では、実質無料で繰り返し飲食できる「無限くら寿司」という手法が話題を集めた。これはイート事業の仕組みにのっとったポイント活用術だが、ほかにも同様の手法で格安に飲食できるチェーン店も多い。感染防止策をとったうえで、徹底活用したいところだ。
くら寿司の場合、飲食店予約サイト「EPARK(イーパーク)」を使って2人以上で席を予約し、1人1000円以上の夕食を注文すると1人につき1000ポイントが付与される。付与されたポイントは次回以降の飲食に利用できるが、会計をポイントのみで済ませても新たにポイントが発生するため、2回目以降は1人1000円を少し上回る程度にすれば、実質無料になる仕組みだ。
イート事業をめぐっては、居酒屋チェーンの鳥貴族などで支払額より多いポイントを受け取ることができる「錬金術」に批判の声が上がり、農林水産省が予約サイトの事業者に改善を指示した。
だが、今回の「無限くら寿司」について農水省の担当者は「飲食店の需要を喚起するという事業の趣旨に沿ったものだ」と説明、制度の見直しに動く様子はない。
すしチェーン大手では「かっぱ寿司」も同事業のポイント付与に参加している。予約サイト「ホットペッパーグルメ」から来店を予約し、夕食の場合、1人1000円以上の飲食で1000ポイント、10人の来店で1万ポイントの付与が上限。同店は1人での予約にも対応している魅力もある。
運営会社のカッパ・クリエイト広報担当者は「全体的に来店客が増えている。お得に利用するなら予約サイトを経由したほうがいいが、とにかく入店したいなら予約枠が多い公式アプリの利用がおすすめだ」とする。
ファミレスでは、ゼンショーホールディングスが運営する「ココス」が参加。同社広報担当者は「全体的に(夕食時のポイントが付与される)午後3時以降を中心に来店客が増加している。予約なく入店できる店舗もあるが、是非ポイントが付く予約サイトを活用してほしい」と語った。
ポイント付与は来年1月末までの予定だ。
イート事業のもう1つの柱、「プレミアム食事券」は大半の自治体で配布が始まっている。購入分の25%が上乗せされ、1回の購入では最大2万円分の購入が可能だ。発券を請け負うコンビニで用紙切れにより、発券できないトラブルも相次ぐなど反響も大きい。
ポイント付与には参加していないが、食事券では松屋やすき家など牛丼チェーンや人気ラーメン店「一蘭」など、1人でも来客が多い飲食店もイート事業に参加している。
同事業に参加する飲食店は感染予防対策に取り組んでいることが条件だが、利用する側も気をつけたうえでお得なサービスを楽しみたい。