かけ放題が欲しいなら「メイン+楽天モバイル」の組み合わせが最適。MVNOはもういらない?
1GBまで無料の衝撃
楽天モバイルは自社のUN-LIMITプランを改定し、1GBまでは無料、そこから3GB、20GB、無制限と段階的に料金が変わる仕様で、1つのプランでさまざまな用途に対応できるとうたっています。
しかも通話アプリの「Rakuten Link」を使えば、固定電話や他社の携帯電話に対しても無料の音声かけ放題が実現します。大手キャリアに対抗すると同時に、MVNOの存在意義を脅かすインパクトがあるといえます。
あまりにも安すぎて、独占禁止法に抵触するのではないかと不安の声も上がるほどですが、コロナ禍において厳しい経済情勢が続く中、無料で持てる携帯回線が登場したことには社会的な意義が感じられます。
その一方で、楽天経済圏では「改悪」が話題になっています。楽天ゴールドカードは楽天市場でのポイント4倍が2倍に下がり、「お買い物マラソン」の還元上限も1万から7000に下がるなど、さまざまな特典や手数料が変更されています。
楽天経済圏には独自の強みがあり、他社の追随を許さないリードを築いているのはたしかです。ただ、こうした変更の背景として、モバイル事業への多大な投資が楽天にとって負担になっているとの指摘があるのは気になるところです。
メイン回線に楽天を加えるのがおすすめ
各社の新プランの全体像が見えてきたところで、筆者のおすすめは大手3キャリアからメイン回線を選び、そこにサブとして楽天モバイルを加えるという構成です。
メインの回線としては、povoは24時間使い放題のオプションが魅力です。海外利用にも対応したahamoや、家族割で大幅に安くなるワイモバイルも有力な選択肢です。テザリングも含めて無制限の「5Gギガホ プレミア」で、固定回線を置き換えるのも面白そうです。
それに加えて、楽天の「1GBまで無料」を活用しない手はないでしょう。楽天市場でのポイント倍率が+1倍となるため、持っているだけでお得になります。さらに楽天のエリアが拡大したところで、メイン回線と入れ替える手もあります。
楽天の1GB無料は「1回線目のみ」ですが、契約中の回線を解約し、再契約した場合でも「1回線目」とみなされます。このルールを活用することで、まずはサブ回線として契約し、後からメイン回線にしたいという用途にも対応できそうです。