セブン＆アイ・ホールディングス（ＨＤ）の井阪隆一社長は読売新聞のインタビューに応じ、オンラインで注文を受けた百貨店の総菜などを数時間以内で客の自宅に届ける「ネットデパ地下」を来春にも始める考えを明らかにした。傘下の西武池袋本店（東京都豊島区）の周辺地域を対象に実験を始め、客のニーズや課題を探る。
セブン＆アイは、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が増えたインターネット通販に力を入れている。今回の配達は、都内などのセブン―イレブン約３００店で実験している「ネットコンビニ」の宅配網を活用する。
セブン＆アイは、ネットで注文を受けたファミリーレストランのデニーズとセブンの商品を同じドライバーが届ける実験も行っている。井阪氏は「世の中や価値観の変化に対応し、顧客の近くで役に立つことが成長の糧になる」と述べた。
