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沖縄も中国の領土になる日も近い…?中国が好き勝手にやっている現状

 「偽装漁船」-。昨年11月に来日した中国の王毅国務委員兼外相が、沖縄県・尖閣諸島周辺海域で操業する日本漁船に対して言い放った言葉だ。沖縄メディアにも中国に同調する報道が見られる。尖閣に向かう漁師の正体は、実は活動家なのか。

 「本当の漁師しかいないよ」

 あきれたように反論するのは、尖閣海域で操業を続けて20年以上になるという宮古島の漁師、久高明人さん(60)だ。地元の伊良部漁協に所属し、漁船「隆祥丸」(9・7トン)の船長を務める。

 毎年夏は宮古島周辺で操業し、冬には尖閣周辺に移動する。「尖閣は宮古島の先輩から代々受け継いできた漁場。冬でも値段が高い魚が獲れるから、量が少なくても引き合う」と出漁の動機を語る。

 明らかな異変を感じたのは昨年冬からだ。尖閣周辺に出漁するたび、周辺を航行している中国海警局船から執拗(しつよう)な接近や追尾を受けるようになった。

 「魚釣島周辺と大正島周辺に2隻ずつ、4隻が常時航行していて、日本漁船が来ると2隻で近づいてくる。何かあると4隻で来ることもある」

 中国船は“連携プレー”で日本漁船を狙っているようだ。

 周辺では海上保安庁の巡視船が中国船を上回る隻数で待機し、中国船との間に割って入って隆祥丸を警護した。

 だが、久高さんは「恐いよ。中国船は大砲を装備していると聞いているし…。攻撃してきたら宣戦布告になるから、そこまではしないと思うけど心配だ」と声を湿らせる。

 常々不安に思うこともある。

 「いずれ中国漁船が数百隻で尖閣に押し寄せるかもしれない。そうなったら巡視船で対応できるのか」

 事実、2016年には約300隻の中国漁船が尖閣周辺に乱入した前例がある。大切な漁場は現に風前のともしびなのだ。

 危険な海域に繰り返し出漁する漁師の意図を疑ってか、沖縄メディアは「現在、尖閣海域で航行するのは一部の活動家や漁師」(沖縄タイムス)と報じている。尖閣に向かう漁師には、メディアの冷たい視線という逆風も吹く。

 漁師の高齢化もあり、現在、宮古島から尖閣に出漁する漁船は隆祥丸も含め2隻ほどしかないという。久高さんは語る。

 「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」

 漁師を嘆かせる尖閣海域の異常事態を、国民はいつまで座視するのか。日本は中国船を駆逐できる体制を構築し、島々と海域の実効支配を強化しなくてはならない。