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今はコネがアツい!!エヴァの聖地・箱根、鬼滅でも注目

 神奈川県箱根町の伝統工芸品「箱根寄木(よせぎ)細工」の関係者が、人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」に熱視線を送っている。主要キャラクター3人の着衣の柄は市松模様と麻の葉、鱗(うろこ)で、箱根寄木細工の模様と重なるためだ。地元の専門店などは関連情報のネット発信を始めている。

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 「『鬼滅の刃』を読んで、すぐに羽織の柄が寄木細工と同じだと気づきました。劇場版公開の昨年10月、その話を職場ですると、社長の目が鬼と戦う主人公・竈門(かまど)炭治郎(たんじろう)のように変わりました」

 そう振り返るのは、箱根寄木細工の専門店「箱根丸山物産」の涌井崇至さん(33)だ。涌井さんの話を聞いた丸山一郎社長(55)が、アニメ版を確認した後の11月半ば、店のホームページ(HP)に「鬼滅の刃と寄木細工」と題したコーナーを開設。模様の意味や、作中に登場する、仕掛けを解く操作をしないと開かない寄木細工「秘密箱」の話などを紹介した。

 HPが効果を発揮し、「映画を見た子供が秘密箱をほしがっている」などと買い求める客が出てきたという。職人でもある丸山社長は「寄木細工に縁遠かった子供や若者が、鬼滅をきっかけに興味を持ってくれるのはうれしいこと」と喜ぶ。

 箱根寄木細工は江戸時代、樹種の豊富な箱根山中の畑宿地区で発展した。伝統工芸士の金指勝悦(かなざしかつひろ)さん(80)によると、途切れることなく柄の続く市松は繁栄、麻の葉と鱗は魔よけを表し、よく育つ麻の葉は子供の成長を願って産着にも使われてきた。

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 作中で躍動する炭治郎は市松模様、妹の禰豆子(ねずこ)は麻の葉、仲間の我妻善逸(ぜんいつ)は鱗柄の羽織を着ている。「職人の間でも同じ柄だと話題になっていた」と話す金指さんは、自ら制作し、箱根駅伝の往路優勝校に贈る恒例の寄木細工トロフィーのデザインに、今年は“鬼滅柄”を採用した。「寄木細工と箱根の追い風になってほしい」と話す。

 町観光課も、「柄だけではなく、物語には秘密箱や温泉も登場する。舞台の一つ刀鍛冶の里は、地元では『畑宿では?』と言われ、箱根と関係は深いように思える」と注目。「箱根は人気アニメのエヴァンゲリオンの聖地としても知られるが、寄木細工で鬼滅ファンの注目も集めてほしい」としている。