まぁ大丈夫でしょ。そんな楽観視から始まる自粛限界は臨界点を突破。ついにGoToで日本中がコロナウィルスです。そんなことよりロイター通信が「コロナワクチン、年内の実用化は無理 WHO幹部が明言」と記事を出しました。
コロナワクチン、年内の実用化は無理 WHO幹部が明言
[ジュネーブ 22日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を担当するライアン氏は22日、新型コロナウイルスワクチンについて、後期の臨床試験(治験)が始まるなど研究開発に進展が見られるものの、来年初頭までは実用化できないとの見方を示した。
ライアン氏は「人々がワクチンを受けられるようになるのは来年の初め以降になると考えるのが現実的だ」と指摘。WHOとしてワクチン候補へのアクセス拡大やワクチン生産への支援に取り組んでいるとし、「ワクチンは世界的な財であるため、貧富を問わず、誰にでも公正に提供される必要がある」と述べた。
日本政府のシナリオはどうだったのか
最近の政府の動向を見ると、「情報+発言+世界情勢+希望」で考えていくと何となく読み取れます。例えば、世界的に自粛を終了したタイミングで日本政府も緊急事態宣言を解除しましたし、GoToも批判を浴びない程度(内容が決まっていないとかそういうのは抜きにして)に施策投下しています。これは前回記事にもしましたが、票取りのために行っている行為であり、あくまでも「妥協点」として対応しているといえるでしょう。日本は真っ二つに「自粛」と「経済」は割れていますが、サラリーマンの方が多いですから「経済回す」が基本です。
実際のシナリオを考えてみる
- 5月下旬:自粛解除
- 6月 :自粛の余波で数値下がる
- 7月 :自粛明けとしてじりじり上がるが自粛余波で稼働率減の見込み
- 8月 :日本でコロナ最大化。世界動向確認
- 9月初旬:緊急事態宣言検討(検討だけで実際はしない)
- 9月中旬:ワクチン部分解禁で経済活動継続
- 来年3月:決算で死ぬ企業多発。ワクチン&オリンピックの希望で乗り切る
9月にGoToの本稼働がありますが、緊急事態宣言検討で、どうするか考えながらの処置になる予定。来年7月までGoToの時間はあるので、これを餌にしながら東京オリンピックの期待と、ワクチンへの期待で何とかつなげればいいという魂胆。
キーとなるのは「ワクチン」「オリンピック」
例えば7月8月の経済活動を見てみれば、萬栄するの分かっていて「旅」にお金を使っています。この理由は「何かしらの希望があるから」と考えられます(政治的なお金の動きはとりあえずおいておきますが)。つまり「ワクチンできるから大丈夫」という希望的観測がここには含まれます。
\ ニュースを見ればチャートがわかる。コロナは分かりやすい /
決算時死ぬ企業に関しては、まだ時間があるから大丈夫だろうという考えの元、先延ばし(塩漬け)しているのは否めません。株価同様、塩漬けしている状況であっても変動は少ないのです。しかし決算発表が行われたときは下落は確定。その時にどうするかと言う考えをしながら動けばいいのです。
そんなに直近しか見ていないのか
正直、現在のコロナに対しての施策を見る限りだと直近の事しか考えていないように見えます。大まかな今年度のロードマップ(予定)を作ったうえで、なんとなく動いているのが現状だと思われます。なぜなら「動向がわからないから」です。しかし時間はしっかりと進んでいく状況なので、やるべき頃柄だけを当てはめているといえるでしょう。